九重出版設立にあたっては、漫画家である黒田みのる先生との忘れられない出会いがきっかけとなっております。
1980年代当時、心霊ブームが沸き起こり、心霊写真やホラー漫画な
ど今まであまり注目されないというか、片隅に置かれていた分野が脚光を浴びだし、その心霊ブームの先駆けとなる漫画作品を数多く発表されていた黒田先生とお会いする機会がありました。
「見えない世界」という言葉の生みの親でもある先生の口から語られた内容は驚くことばかりでした。当時の私は、人は誰もが死を迎える、愛する人たちと別れる時がくると、死や別れについて感傷的な思いや恐怖を感じていました。それが先生のお話しがまさに起爆剤となり、私の中に生命に対する新しい思い方が芽生えだしたのです。
その後も縁あってたびたび先生からお話を伺う機会を得ました。見える世界と見えない世界にまたがってダブってある法則と巨大なプログラムの話や、見えない世界がいかに見える世界にいる私たちの暮らしに影響を与えているのか。そうしたことを伺う内に、先生の漫画家だけではないもっと計り知れない深さを感じるようになると同時に、「黒田セオリーともいえるこのテーマを世に問いたい!」という想いが湧き上がり、そこで出版社を設立する決心をしたのです。
漫画家として著名であった黒田先生に、「九重出版では漫画作品ではなく、文章本を」とお願いし、昭和62年に九重出版に於いて第1作目と
なる『霊魂の旅』を発刊、その後『幽体の舟』『霊物質人類紀』と先生の文章本を発表いたしました。
今は当社の象徴的存在ともなっている「見えない世界とこの世を愛で結ぶメッセージ誌」月刊『アイ』の発刊も始まり、そこから全国に広がったアイ200のイベントでは、先生にさまざまなテーマで何度も講演を
して頂き、多くの読者の方々から大反響を頂きました。
そうした中、先生の漫画家としての活動がさらに多忙となり文章本の発表は難しい状況となりましたが、その間も読者の皆様から先生の新しい文章本を待ち望む声を多く頂いておりました。しかしその後、先生は目の病のために漫画家としての筆を置くことになられてしまいましたが、「先生の漫画作品をまとめてほしい」という声を頂き続けておりました。
そこで思い切って、単行本化していない先生の漫画作品を出版させて頂きたい旨をお願いすると、先生は御快諾くださり、それが弊社に於いて先生の初の漫画作品となる「陽が西から昇るとも」です。
今後とも先生の作品を中心に数多くの本を刊行していく予定でございますので、何卒、よろしくお願い申し上げます。
株式会社 九重出版
代表 岡崎則之
会社名 | 株式会社 九重出版 |
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代表者 | 岡崎則之 |
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